設立年が1999年に遡るFXCMは、最初期に創立されたFXブローカーの一つです。もともとは、米国で設立され、英国事務所が開設されたのは2003年でした。2007年の時点で、FXCMが所有する口座数は100,000でした。もともとは米国で創業したにもかかわらず、世界中の幅広い他の市場では利用できるのに、FXCMは現在、米国の顧客には利用できません。2015年以来、ルーカディアがFXCMの過半数所有者となり、プラットフォームの規模を拡大しています。FXCMは英国ではFCA（金融行為規制機構）の規制を受けており、その規制にはFXCMに最大GBP 50,000の債務不履行保険と、信託銀行が破綻した場合の最大GBP 85,000が含まれます。また、FXCMはオーストラリア証券投資委員会 (ASIC)と南アフリカ金融セクター行為監督機構(FSCA)の規制も受けています。

このような長い社史を持つFXCMは、多数の賞を受賞してきました。最新の受賞例をあげると、ForexBrokers.comの2018年度年間レビュー2018で5つ星中4.8、FXEmpire 2017のベスト・カスタマー・サポート、金融スプレッドベッティング、FX、CFDに加えてベスト・カスタマー・サービスの最高教材、ベスト・プラットフォーム機能、CFDのベスト・バリュー・フォー・マネーを含むインベストメント・トレンズからの賞などがあります。

英語またはスペイン語の国際ページに加えて、16の他の地域/言語から選択が可能であり、その中には、中国語か英語のいずれかで利用できる香港ページなど、多言語を含むページがあります。これだけ様々な言語で利用ができることが、FXCMが世界的な知名度を保つのに役立っています。

FXCMは幅広いプラットフォームを提供しているため、経験豊かなトレーダーが求める機能とツールのある選択肢に加えて、初心者にも簡単なオプションがあります。

取引は、ニュースで変更により遅れることはなく、通常は速やかに実行されます。レバレッジはFXの場合は最大400:1、CFDの場合は最大200:1が可能です。FXCMマーケット口座には入金ボーナスはありませんが、使用可能なマージンに基づき、月5%の利息が払われます。

FXCMは、最低入金額が$50のスタンダード口座と最低入金額が$20,000のプレミアム口座という2つの主なタイプの口座を提供しています。また、申請フォームを提出して、（無金利の）イスラム口座も開設できます。自己取引を行う個人顧客は、パーセント割り当て資金運用(PAMM) 口座を開設できませんが、PAMM口座は、委託・取り次ぎブローカーには利用できます。取引量の多いアクティブトレーダーは、スプレッドで60%を超える割引価格、専用サポート、機関投資家からの取引のアイデアをもらうことができます。

FXCMは良い市場を選びだして提供していますが、さらに多くの市場を提供する他のプラットフォームもあります。FXCMを使って、FX、仮想通貨CFD、指数、または金を取引できます。FXCMでは、メジャーとコモディティペアを含む合計39の通貨ペアが利用できます。この選択は合理的なものですが、1999年からFXに特化しているブローカーとしてはやや残念です。他のFXブローカーのほとんどは、同数以上のペアを提供しています。そうは言っても、FXCMはほとんどのトレーダーが興味を持つFXペアを提供していますので、選択肢がないと感じるのは、上級トレーダーやプロのトレーダーだけとなりそうです。また、12の指数、7つのコモディティ、ドイツ国債（ブンズ（Bunds））、1つの仮想通貨CFD（BTC/USD（ビットコイン/米ドル））も扱っています。

FXCMグループ本社はロンドンにあり、Forex Capital Markets Limited (FXCM)は英国の金融行為規制機構（FCA）により規制・承認（登録番号217689）を受けています。ウェールズとイングランドでは会社登記所にも登録しています（会社番号04072877）。FXCMオーストラリアは、AFSL 309763とCAN 121934432という番号で、オーストラリア証券投資委員会による規制を受けています。南アフリカでは、 FXCMは金融業界行為監督機構(FSCA)により、金融サービスプロバイダーとして承認を受けています（登録番号46534）。

FXCMはトレーダーが選択できる最高のプラットフォームの1つです。主要プラットフォームであるTrading Stationは、web、デスクトップ、モバイルプラットフォームで利用できます。あるいはMetaTrader4、NinjaTrader、ZuluTradeを使用できます。Trading StationはFXCMの独自プラットフォームであるため、他社は使っていません。

Quantconnect、MotiveWave、AlgoTerminal、AgenaTrader、StrategyQuant、SierraCharts、SeerTrading、およびNeuroShell Traderなど、完全に統合できる特殊プラットフォームの1つも利用できます。使用できる情報が限られているため、上記のものはすべて、上級トレーダーにとって最善のものです。

独自のTrading Stationプラットフォームには、簡単に使えるダイナミックチャートがついた直感的な機能性があります。Trading Stationの唯一の問題は、Adobe Flashで構築されていることで、サポート問題だけでなく、Flashの更新が必要となります。また、プラットフォーム内でリサーチ機能を使えませんので、トレーダーはプラットフォームとブラウザーを行き来する必要があります。この埋め合わせになるのが、プラットフォームでは14言語を選択して利用できる点です。

Trading Stationは事前に搭載されたMarketscopeに対応します。Marketscopeは無料のプロ用チャート作成パッケージで、数多くの指標、最新価格アラート、チャートから取引する権利が利用できます。また、Real Volume指標も最初から組み込まれています。Real Volume指標に加えて、FXCMのTrading Stationには、トレンドラインを引き、価格のオーバーレイを使用し、フィボナッチレベルを特定するなど、他のツールも備わっています。自動戦略など、他のツールも多数あります。こういった戦略を助けるため、プラットフォームには、資本と残高のチャート、取引履歴、詳細な実績の概要、取引と戦略オプティマイザーの視覚表示が含まれています。

モバイルアプリケーションは、ダイナミックチャートを便利な全画面表示にするオプションがついたFXCM web版に劣らず使いやすいものです。唯一の不都合な面は、アプリケーションのカスタマイズができないことであり、追加のセキュリティはなく、ログインパスワードのみです。フル機能を使うため、モバイル版のMT4の使用またはTrading Stationのモバイルアプリケーションをダウンロードできます。

FXCMの価格は、今後見る中で最高ではないとしても、妥当なものです。EUR/USDの平均スプレッドは1.3で、ユーザーは「Spread Costs（スプレッド費用）」ページで平均スプレッドの更新リストを見ることができます。これは平均であるため、スプレッドは任意の一定のポイントで上下するかもしれないということを心に留めておいてください。手数料を請求するゼロ口座またはECN口座はないため、FXCM口座保有者は全員、スプレッドを請求されます。

入出金はMyFXCM口座経由で行われます。デビットカードまたはクレジットカードによる入金は通常、1営業日かかりますが、それよりも短いこともありえます。銀行振込による入金は国内送金の場合は1～2営業日、海外送金の場合は3～5営業日かかります。デビットカード/クレジットカードの最低入金額は$50であり、最大入金額は1取引あたり$10,000、または1暦月に最大$20,000です。Skrillを使った入金は通常、1営業日内に到着します。

出金はクレジットカード、デビットカード、銀行口座振込経由で行えます。デビットカード/クレジットカードへの出金額はもとの入金額を超えることはできません。この後、残高は銀行口座振込を使って出金する必要があります。カードを使った出金には料金がかかりませんが、銀行振込による出金には$40の料金がかかります。これは最速の方法ともなることが多く、約3～5営業日かかります。カードによる出金は5営業日から支払い請求サイクルの間になると思われます。

カスタマーサポートは、日曜から金曜まで週6日間、電話、電子メール、Live Chat 6より利用できます。お客様から寄せられると思われる問い合わせの大半を取り上げた一般質問セクション、様々な商品情報セクション、取引情報セクションのある幅広いFAQページもあります。

オンライン上、ZuluTrade、MetaTrader4、NinjaTrader用FXCM Webサイトには豊富なサポートリソースがあります。この3つのプラットフォームはすべて、多数のFXブローカーに使われています。FXCMのTrading StationとFX取引全般に対しても、教育セクションで多くのサポートがあたえられています。この中には、取引ガイド、スピーカー、ビデオライブラリ、ライブクラスルームが含まれます。

FXCMはリサーチと教育用ツールを多数提供しており、それぞれにはWebサイトの専用セクションがあります。この全機能に口座保有者は無料でアクセスできます。リサーチツールの一部をあげると、マーケットニュース、チャート、マーケットスキャナ、経済指標カレンダー、マーケットデータシグナル、取引シグナルなどがあります。教育に関しては、FXCMはライブクラスルーム、取引ガイド、スピーカー、ビデオライブラリを提供しています。特に、デモ口座と組み合わさったときには、初心者に有利なスターﾄを切れるだけの教育ツールがあります。リサーチツールとスピーカーは経験豊かなトレーダーにアピールできるものです。

FXCMは米国で創設されましたが、2017年、米国市場を去りました。このプロセスには、FXCMの所有権を握っていたグローバルブローカレッジが再編成した既存の資産と米国顧客が含まれていました。2017年末、グローバルブローカレッジは連邦倒産法第11条（チャプター11）の破産申請を行いましたが、FXCMグループは含まれませんでした。米国の旧顧客との問題以外は、FXCMは近年、他の捜査は受けておらず、問題は発生していません。全体的に見れば、FXCMは12カ国語を超える言語でのサポート、使いやすさ、優れた名声のある企業として知られています。

FXCMは最長の歴史があるFXプラットフォームの1つであり、信頼性という名声を提供しています。複数の法域内で規制を受けており、ユーザーに4つの中核プラットフォームに加えて、8つの特殊プラットフォームからの選択肢を提供しています。そのすべてのオプションは別として、多数の上級ツールが利用できます。独自プラットフォームであるTrading Stationだけでも、際だった高度な機能があります。FXCMは初心者から、比較的少ない数のFXペアの制限があると感じない中級トレーダー、または経験豊かなトレーダーに最適です。FXCMには十分な取引商品があると考える経験豊かなトレーダーにとって、分析とチャート作成支援の面でツールに不足は見あたらないでしょう。