Review
はじめに
コインベースは2012年に米国のサンフランシスコで設立されました。ビットコイン、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、イーサリアム、イーサリアムクラシックといった著名な仮想通貨の取引所です。ポピュラーな法定通貨から仮想通貨への両替サービスを提供し、ビットコインの保存と取引執行を行っています。
コインベースは業界で最も著名な業者の一つで、現在米国の38州で規制されています。また、FinCEN(金融犯罪執行機関連絡室)の一部として、マネー・サービス・ビジネス(MSB)に適切に登録を行っています。デジタル通貨のみに焦点を当てているため、現在は国際的なライセンスは必要としていません。
コインベースは十数以上の言語で対応しています。このプラットフォームは全体として非常に明白で使いやすく、初心者にぴったりです。
- 2012年サンフランシスコで設立
- 5種類の仮想通貨を提供
- とても使いやすいプラットフォーム
取引条件
コインベースが大手であり、良い評判を持つ取引所であることは疑いようがありません。これまでに1,500億ドル以上を取引し、現在では32か国で営業し、2,000万人以上の顧客を抱えています。そのため、市場では競争力の高い有利な取引条件を提供する位置にあります。資産運用商品に関してですが、運用報酬はなく、たった1%の年間運用手数料のみです。この商品への最低投資額は$250,000です。
一方で、この取引プラットフォームには次のような料金体系があります。$0~$10万のTaker手数料は0.30%で、$100万を超える場合は0.10%と低くなります。Maker手数料は、どのレベルでも0です。
コインベースはまた、機関トレーダー向けにプライム口座を提供しており、通常の口座と料金は変わらず、Maker手数料はなし、Taker手数料は0.10%から0.30%です。
過去にはコインベースの幅広いネットワーク混雑の結果として、処理スピードの遅さが大きな問題となっていました。
これはコインベースの責任ではなく、同プラットフォーム上でビットコインとイーサリアムの2つの仮想通貨による膨大な取引処理が行われたために起こった、スケーラビリティの問題に関連していました。
コインベースのSegWit(セグウィット)技術導入のおかげで、こうした問題は大幅に減少し、処理スピードは以前の者よりずっと速くなっています。
コインベースの一部としてレバレッジは提供されておらず、現在はボーナス提供もありません。2つの口座タイプがあり、スタンダード口座は初心者に最適です。
- ネットワークの混雑状況は大幅に改善されている
- レバレッジの提供はなし
- 2つの口座タイプ
商品
コインベースでは、イーサリアム、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアムクラシック、ライトコインを取引できます。
この数は当然ながら、数十以上の仮想通貨を扱っている他の取引所よりずっと少ないです。コインベースは現在28の法定通貨に対応し、取引は仮想通貨のみで、他の投資商品は取扱っていません。
- 5つの仮想通貨に対応
- 28 の法定通貨で取引可能
規制
コインベースは数ある中でも最も有名な業者の一つで、現在は米国内38州で認定されています。また、FinCEN(金融犯罪執行機関連絡室)の一部として、マネー・サービス・ビジネス(MSB)に適切に登録を行っています。デジタル通貨のみに焦点を当てているため、現在は国際的なライセンスは必要としていません。
プラットフォーム
コインベースのプラットフォームを使うには、主に2つの方法があります。ウェブ版ポータルプラットフォームは投資家に焦点を当て、コインベース・プロのダッシュボードは取引を考えている人用です。
名前が示すように、コインベース・プロは指値注文や逆指値注文といったさらに多くの機能が使えるため、経験を積んだトレーダーにより適しています。
プロ口座にはさらなる奥深さがあり、流動性やより詳細な価格など、より細かく見ることができます。ベーシック口座は取引に真剣に取り組む初心者に理想的ですが、受動的なトレーダー、能動的なトレーダーにさえも申し分のない内容です。
さらに数個の指標やツールが、プロ口座の一部として利用できます。全体的に口座ごとに低価の取引料金設定であるほか、利用できるオーダーの種類を微調整できる機能もあり、積極的に取引を行う人には優れたオプションとなっています。
- 2つの口座タイプ
- スタンダード・ダッシュボードは初心者および受動的なトレーダー向け
- プロ版にはより良い価格設定と、さらなる分析ツールがある
モバイル取引
iOSとAndroid Storeで利用できるコインベース専用のアプリがあります。2017年末には、ビットコインの熱狂者が増えたおかげで、iOSストアのランキングでナンバー1に輝いたほどです。
トレーダーの気が向いたときに、いつでも仮想通貨の素早い売買が可能になるアプリは使いやすいものです。アプリ全体は必要最低限の機能を備え、結果的に不要な追加機能がほとんどありません。
描写したり、コメントを入れたり、ズームインができるツールが一つもないため、アプリのチャートポジションは素晴らしいものではありません。アプリ内でアラート設定ができるのは便利です。
- コインベースの専用アプリ
- デザイン・機能は必要最低限
価格
コインベースのようなプラットフォームの料金設定を見る際、2つの主な料金である両替手数料と為替レートを考える必要があります。
ポジションを売買する際の為替レートに関連した取引料金は、買値/売値のスプレッドとなります。両替料金は、(取引サイズの)パーセンテージ料金または規定の最低料金となり、価格が大きい方が適用されます。
コインベースは買値/売値のスプレッドを計算するために自身の機関的プラットフォームを使用し、外側のリクイディティ・プロバイダーがこの価格を設定している場合、このスプレッドに50ベースポイントを足します。取引を行う際、料金は明確に表示されます。
ビットコインのように、マイナー(採掘者)に支払うべき取引処理料金があり、これは取引時点でのネットワーク状況によって算出されます。全体的に、コインベースは他社と比べて料金の点ではそれほど競争力がありません。
入出金
コインベースの決済方法は、どの地域に居住しているかによります。例えばヨーロッパでは、デビットカード入金かSEPA(単一ユーロ決済圏)銀行振込から選べます。
以前はクレジットカードによる入金方法もあったのですが、多くの人がトラブルに陥ったため、このオプションは除外するに至りました。
コインベースの口座に資金が到達するまでに、一般的に1~3営業日かかります。銀行振込による出金は通常、処理に1~2営業日かかります。
- EU圏内の場合、主な決済手段はSEPA(単一ユーロ決済圏)銀行振込またはデビットカード
- 一般的に妥当な処理時間
カスタマ-サポート
コインベースのウェブサイトには包括的なFAQ(よくある質問集)があり、疑問に思うかもしれない多くの質問に回答しているでしょう。
そこに回答がなければ、コインベースに電話か電子メールを送ることができますが、回答には従来時間がかかる傾向にあります。なぜなら仮想通貨投資が始まって以来、コインベースは成長を続けるユーザーベースや、さまざまな需要に追いつこうと奮闘中であるためです。
- 電話か電子メールのみのオプション
リサーチ&教育
リサーチと教育に関して、コインベースはそれほど多くを提供していません。この業者は自身のアプローチに非常にまっすぐで、不要な機能を持ち脇道に逸れた内容を備えようとはしていません。
段階を追って、初めて仮想通貨を売買するプロセスを教えてくれる便利なガイドはあるものの、それ以上の教材は限られています。
- リサーチと教育に関する提供はほぼない
注目すべき点
コインベースはセキュリティ面で非常に念を押しており、ユーザーに2段階認証を使用し、口座を安全に保つよう強く推奨しています。仮想通貨取引所の多くが過去にハッキングの標的となり、被害に遭いやすいユーザーの口座がしばしば悪用され、資金が流出しています。
コインベースは現在、業界のリーダー的存在の一つで、考えうる限り最も容易な手段でユーザーにどう役立てるか、絶えず境界線を押し広げようとしています。将来的にも多くのプロジェクトがあり、確実に注目すべき業者です。
結論
コインベースは、偶然にしてニッチ市場のリーダー的存在になったわけではありません。プラットフォームは余計なものを最大限そぎ落とし、使いやすいものです。見たままを得られ、予測していなかった費用や料金は発生しません。
5つの仮想通貨というシンプルな提供ながらも、コインベースは世界中で法定通貨から仮想通貨へと取引を行う上で、最も人気のオプションの一つです。
コインベースのカスタマーサポートには不足があり、しっかりとしたライセンスがないことは、資金を取引する上で不快になるかもしれませんが、仮想通貨だけに特化している業者として、これは仕方のないことです。
価格設定では最も競争力があるとは言えないかもしれませんが、コインベースはユーザーの必要性の満たし方を確実に分かっています。
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